タコ息子の新しいブログでなぐり書き

しょうがないからこちらに移行しました。

M-1グランプリ2021・3回戦

今年は準々決勝が東西それぞれ2公演に増えた影響か

準々決勝進出が、一昨年の106、去年の114から「127」と増えました。

っていうか127から一気に25組に絞る気か?

ま、昔は準決勝70組くらいから決勝8組に絞ってたから、

割合でいうとそれよりはだいぶ合格率は高いですが。

 

唯一観に行けた東京3回戦・初日昼の部からは15組が合格。

その感想を簡単に

 

5 ピュート(吉本興業)    
5 アン縫い(プロダクション人力舎) ☆合格

6    やさしいズ吉本興業)    △
5.5    Aマッソ(ワタナベエンターテインメント) △    

 

トップのピュートが結構ウケていて、その次のアン縫いもかなりウケていましたが、出番順的に無理かと思っていたら、ここが残ったんですね。逆に知名度ウケもあったやさしいズ、Aマッソはこの知名度でこの程度ウケてたら、まあ合格点だろうと思っていましたが、容赦なく落とされていました。

Aマッソは強化指定選手(=審査員のお気に入り)から外れてしまったんですかね。

    
8    ドンデコルテ(吉本興業)    〇 ☆合格
4    螺旋A(アマチュア)    
5    エバース(吉本興業)    
7    アルコ&ピース(太田プロダクション) 〇 ☆合格  
6    ゼストワタナベエンターテインメント)    ☆合格

 

ドンデコルテはかなりウケていたし、新しい形を提示していたから文句なしの合格。アルコ&ピースはTHE MANZAI2012の時のパターンだったけど、あの時のまんまではなく変更している部分もあったので、及第点。ゼストは従来の形を少し変えてきて、少しわかりやすくなったのかもしれません。


5    衝撃デリバリー(吉本興業)    
3    女将(K-PRO)    
4    ぺんとはうす(吉本興業)    
5    獅子舞フード(フリー)    
6    ジョウダンアオナナテンパイ(太田プロダクション)    
5    オドるキネマ(吉本興業)    
6.5    東京ホテイソングレープカンパニー)    〇 ☆合格

 

ここら辺はいい形をもってるけどハマリきらなかった感じ。

東京ホテイソンも結構危なかった気がするけど、ここは一応前年ファイナリストということもあってか残りましたね。


5    モンローズ(サンミュージックプロダクション)    
6.5    ストロングマンワタナベエンターテインメント) △    
6.5    井下好井(吉本興業)    △
1    ビッグフェイス(SMA/ホリプロコム)    
1    水のほん(アマチュア)    
2    テキセツの街(吉本興業)    
5    おせんすズ(吉本興業)    
9    ウエストランド(タイタン) 〇 ☆合格

 

このブロックはストロングマンがかなりウケていたけど審査員好みじゃなかったんですかね。井下好井もあのウケでここで落とされるのはキツいなぁ・・・。

ウエストランドは貫禄の漫才。最後に河本さんの反撃パートもあり、2年連続決勝もなくはないかもしれません。

 

5    バビロン(吉本興業)    
6    あっぱれ婦人会(SMA)    
2    ガーリィレコード(吉本興業)    
2    ジグロポッカ(ワタナベエンターテインメント)    
1    ボシマックス(アマチュア)    
5.5    TCクラクション(グレープカンパニー) ☆合格    
4    尼神インター(吉本興業)    
5    アイデンR(吉本興業/太田プロダクション)    

 

ここはあっぱれ婦人会がかなりウケていたけど、ここも審査員にはハマらなかったようで、逆にネタばらしでドカンと一発笑いをとったTCクラクションが合格。ここは最近よく名前聞くので作家界隈で噂になっているのかもしれません。

それにしても尼神インターはどうしちゃったんですかね。

 

6    赤もみじ(マセキ芸能社)    △ ☆合格
7    ランパンプス吉本興業)  〇   ☆合格
5.5    パンプキンポテトフライ(ホリプロコム) ☆合格    
6    くらげ(吉本興業)    △ ☆合格
6    わらふぢなるおグレープカンパニー)  △   ☆合格
6    シシガシラ(吉本興業)    △ ☆合格
6.5    ママタルト(サンミュージックプロダクション)  〇 ☆合格 
5.5    カナメストーン(マセキ芸能社)   
6    コロコロチキチキペッパーズ吉本興業) △    
6    キュウ(タイタン)    △ ☆合格
6.5    タモンズ(吉本興業) △

 

最終ブロックは有力どころが多かったこともあり合格が連続していますが、その中でも突出していたのはランパンプス。くらげも以前のネタを踏襲しつつ新しい形になっていた。ママタルトは吉本推しが多い客層の中、決勝経験のない他事務所の中では一番ウケていた気がします。カナメストーンは去年ほどの勢いは感じられず落選。

コロチキとタモンズはあのウケなら通してあげたかったけど、タモンズなんてラストイヤーだったわけですからね。ここはキュウがそこまででもなかった分、下げどころになってしまったのかもしれません。出番順がだいぶ影響してしまったか。

 

というわけで合格予想6~12を大幅に上回って15組が合格。

5点評価だったアン縫いも含めて概ね納得の合格ラインナップですが、落ちた組に惜しい組は何組かいましたね。

獅子舞フードとか、おせんすズとか。あと女将もわかりやすいシステム漫才で、テレビ向きのような気がします。あとストロングマンも年末年始の番組とかに出れそうな感じ。

M-1向きの漫才とテレビ向きの漫才というのも微妙に違うんですかね~。

M-1グランプリ2021・東京3回戦第1回

5 ピュート(吉本興業)    
5 アン縫い(プロダクション人力舎)    
6    やさしいズ吉本興業)    △
5.5    Aマッソ(ワタナベエンターテインメント) △    
8    ドンデコルテ(吉本興業)    〇
4    螺旋A(アマチュア)    
5    エバース(吉本興業)    
7    アルコ&ピース(太田プロダクション) 〇  
6    ゼストワタナベエンターテインメント)    
5    衝撃デリバリー(吉本興業)    
3    女将(K-PRO)    
4    ぺんとはうす(吉本興業)    
5    獅子舞フード(フリー)    
6    ジョウダンアオナナテンパイ(太田プロダクション)    
5    オドるキネマ(吉本興業)    
6.5    東京ホテイソングレープカンパニー)    〇
5    モンローズ(サンミュージックプロダクション)    
6.5    ストロングマンワタナベエンターテインメント) △    
6.5    井下好井(吉本興業)    △
1    ビッグフェイス(SMA/ホリプロコム)    
1    水のほん(アマチュア)    
2    テキセツの街(吉本興業)    
5    おせんすズ(吉本興業)    
9    ウエストランド(タイタン) 〇    
5    バビロン(吉本興業)    
6    あっぱれ婦人会(SMA)    
2    ガーリィレコード(吉本興業)    
2    ジグロポッカ(ワタナベエンターテインメント)    
1    ボシマックス(アマチュア)    
5.5    TCクラクション(グレープカンパニー)    
4    尼神インター(吉本興業)    
5    アイデンR(吉本興業/太田プロダクション)    
6    赤もみじ(マセキ芸能社)    △
7    ランパンプス吉本興業)  〇   
5.5    パンプキンポテトフライ(ホリプロコム)    
6    くらげ(吉本興業)    △
6    わらふぢなるおグレープカンパニー)  △  
6    シシガシラ(吉本興業)    △
6.5    ママタルト(サンミュージックプロダクション)  〇 
5.5    カナメストーン(マセキ芸能社)   
6    コロコロチキチキペッパーズ吉本興業) △    
6    キュウ(タイタン)    △
6.5    タモンズ(吉本興業) △

 

合格予想6~12

5.5以上は可能性ありかなと。

R-1グランプリ2021決勝戦採点

    マ Z 土 森 吉 寺 賀 F 高 ゆ

陣内 89 93 88 91 90 87 90 92 93 95 点差7 ゆりやん/寺田

友近 93 95 96 91 95 89 93 90 89 94 点差7 土屋/寺田・高田

ホリ 93 95 94 96 94 93 96 94 95 95 点差3 森本・賀屋/マツ・寺田

古坂 94 99 95 96 94 93 95 93 92 97 点差7 ZAZY/高田

野田 88 95 93 92 91 89 94 92 92 95 点差7 ZAZY・ゆりやん/マツ

川島 89 93 90 90 89 88 92 92 93 93 点差5 ZAZY・高田・ゆり/寺田

ザコ 88 94 90 93 88 89 90 92 93 92 点差6 ZAZY/マツ・吉住

視聴 03 05 01 01 05 05 05 05 05 05 点差4

 

最高点はZAZYが4、ゆりやんが3、土屋・森本・賀屋・高田が1

最低点は寺田4、マツクラ3、高田2、吉住1

 

みんな縮こまって極端な点数を付けなかったなぁ。

唯一古坂さんの99点くらいか。ホリさんはほぼ無風。

高田ぽる子はもっと極端に評価してくれる人が出るかと思ったけど

それほど点数伸びず。友近さんと古坂さんの低評価が響いた。

ツイッター投票はほどんど影響なかったからよかったけど、

加点方法をもっとシンプルにすればいいのに。

投票制にして全組終わってから1位10点、2位9点・・・みたいな。

そこで逆転とかいうドラマもあるだろうしね。

あんな複雑なルールなら事前に告知しといたほうがいい。

とにかく制作がダメ。

R-1決勝予想

本命は高田ぽる子。

新生の大会を印象付けるには、ここあたりが勝たないと印象に残らない。

実力ならZAZY、吉住、ゆりやん

出番順を考えると女性3人がそのまま最終決戦も普通にあり得る。

決勝が関西ということを考慮すると、

ZAZY、kento fukaya、ゆりやんの最終決戦も考えられる。

あと審査員慣れしていない人が多いことを考慮すると

出番終盤のkento fukaya、高田ぽる子、ゆりやんの最終決戦もあるか。

かが屋賀屋は、準決勝のネタでは無理だと思うけど、

違うネタなら最終決戦の可能性もあるかも。

ただあれが2本目なら優勝は難しい。

それにしても賞レースは圧倒的に後半有利なのに、

終盤の出番順が残ってたというのはゆりやんと高田ぽる子にとっては

追い風でしかないと思う。

そして新生の大会というのを考えると、

実力派ぞろいの敗者復活&トップ出番からの優勝もなくはないか。

誰が上がってきても印象には残りそう。

そう考えるとやっぱ圧倒的に後半有利なんだよなぁ。

個人的にはテーマ曲の「バレる」っていうのが

高田ぽる子優勝のフラグにしか見えないんだけど。

あとはツイッター投票が審査にどの程度影響してくるのか。

1人100点満点の審査でツイッターにも100点配点がいったら

それで勝敗決してしまう恐れがありますからね。

大阪開催、新生審査員、ツイッター投票と不確定要素の多い大会。

ただ大会が生まれ変わったことでいつもより注目を集める大会になるのは

おそらく間違いないと思う。

だからせめて事前番組には力を入れて欲しかったんだけどなぁ・・・。

 

<追記>

出番順&芸風考えると、寺田寛明も大穴あり得ると思う。

でも優勝したときにその後のブレイクを考えると、

やっぱ高田ぽる子一択だと思うんだけど。期待しすぎかな?

 

M-1・決勝

なんとなくモヤモヤした感じのある結果ではありますが、

そのモヤモヤの原因はなんなのだろう?

最終決戦で票が割れたのもあるし、

そもそもで優勝該当者があの3組の中にいなかったのではというのもあるし。

演出や出番順の全てがかみ合わなかった感じもあるし。

観てるときは感じなかったけど、お客さんが少なかったことによって

現場では突き抜ける感じにならなかったのかもというのもあるし。

1個1個のネタは素晴らしいんだけど、

なんだかいろいろかみ合わなかった印象のある2020年のM-1でした。

 

<オープニング>

オープニング映像の間に2回もCMに入るというのがまず

気持ちの高ぶりに水を差す感じがありましたね。

あと敗者復活の発表も、あの舞台下の配置でいままで通り

下位から発表すればよかったのではないかと。

なぜそこをカットする必要があったのか、疑問でしたね。

そして何より、いきなり敗者復活がトップバッターになってしまったのも

いよいよ始まる感がぼやけてしまって、なんとなくふわっとなってしまいました。

そしてコロナで集まるスタジオが遠くなってしまったせいで

選ばれてからすぐ漫才するというスピード感も失われてしまって。

あそこを走ってスタジオに駆け付けるとかにしたら

演出的にはワクワク感が高まったような気がしますが、

今年に関しては、笑神籤じゃなく、

出番順は事前決定で良かったんじゃないかという気もしました。

全てコロナが悪いと言ってしまえば簡単なんですが、

もうちょっと演出で何とかできなかったのかという感じはします。

 

1.インディアンス(敗者復活)

トップとしては十二分の働き。ここは出番順に泣かされた感じがありますが、

いい感じで「前説」になって、番組的にはよかったんですかね。

正直出番順が良かったら優勝もできたんじゃないかという出来でした。

敗者復活の結果的には、まあまあ異論はないんですが、

でも結局のところ復活初年度以外、

決勝経験者しか敗者復活できてないじゃんと考えると、

敗者復活にもうちょっとドラマが欲しいですね。

その点では学天即、コウテイ、金属バットあたりの勝ち上がりを期待したけど、

力及ばずという感じでした。

 

2.東京ホテイソン

シンプルな備中神楽ツッコミのときに上がってたら

もっとインパクトを残せたのかもしれないけど、

2巡3巡目のネタだから、準決勝は上がれても

決勝ではくりすぎの印象になっちゃいますよね。

本当に賞レースはめぐり合わせが大事だと痛感しました。

 

3.ニューヨーク

ここは出番に泣かされた感じですね。

もう少しあとだったら結果も違うことになってたと思うのですが、

ニューヨークが次からの3組の前座になってしまいましたね。

運に負けましたか。

 

4.見取り図

その点ではここは運を多少味方につけた感がありますが、

やはり突き抜けるところがないのが見取り図の弱点ですかね。

トータルテンボスみたいな感じ。いや、十分に面白いんですが。

 

5.おいでやすこが

ここが今年の最大の見どころだったというか

準決勝同様見事に弾けて堂々の1位通過。

今年はごちゃごちゃ考えずにスカっと笑えるものが求められてたんでしょうね。

来年はすでにR-1王者として既視感のあるマヂカルラブリーよりも

こちらが注目されるのかもしれません。

 

6.マヂカルラブリー

良い流れに乗ったというのもありますが、

何よりも1本目をこちらにしたというのが勝因。

準決勝はつり革のネタで大ウケでしたが、

2本目感のあるネタだったので、1本目としてはこちらが最適でした。

良い流れに乗ったと書きましたが、

流れ的には前半終了という感じでいったんリセットされていた感もあったので

他の組が来たら点数の下げどころになってしまってた感じはあります。

そこを強引に上塗りできたところがマヂカルラブリーの勝因でしょう。

 

7.オズワルド

その点で、ここは下げどころだったと思うのですが、

思いのほか盛り上がったので、大幅な下落とはなりませんでした。

ただどうしても前2組とは見劣りがするため、あと一歩及ばず。

最終出番だったらなんとかなったかもしれませんけどね。

でも実力は見せてくれたと思います。

 

8.アキナ

ということで、ザ・下げどころとなってしまったアキナ。

準決勝を観た段階で、決勝ではハマらなそうだなと思っていたのですが

案の定厳しい結果になりましたね。

まず事前VTRで40歳と紹介されている人がやるネタではないし、

前置きがあってのコントインではなく、

ハナからコントインしているというのが、

見方の提示という点では気になってしまいました。

そこを省略する必要はあったのかなと。

華がある人たちではあると思うのですが、

いまだに全国の壁に苦しんでいますね。

平場の全国バラエティでの露出が増えれば

そこらへんも解消されるのかもしれませんが。

 

9.錦鯉

せっかくだったら10組目に観たかった感じはありますね。

ラスト出番の後押しがあったら最終決戦も夢ではなかった。

個人的にはこのネタは2本目感のあるネタで

もっと自己紹介的なネタのほうが良かったのではないか

という気がしました。

まだそこまで世間的に、まさのりさん=バカの等式が

頭にない状態だと思うので、

もっとわかりやすいバカが見たかったですね。

 

10.ウエストランド

ここも結果的に、第一波で売れきらなかったのが全てというか

第二波で決勝まで来れたのはすごいんですけど、

世に出てきた頃の衝撃を上回るほどのものではないというか。

結局はお笑いコミュニティの中での認知度ではなく

世の中の認知度に合わせてネタ選びしないと

M-1では勝てないということですかね。

長く準決勝あたりでくすぶってた人たちの課題は

そこのような気がします。

その点、錦鯉は健闘したほうだと思いますが、

出順とネタ選びの大切さが身に染みた今回のM-1でした。

 

最終決戦1.見取り図

十分に面白いし、場合によっては優勝もあるなと思いましたが、

結局のところ、あと一歩見取り図を押しきれないものとしては

「格」というところなんだと思います。

京進出して全国的な知名度があがれば

来年こそという感じもありますが、

やっぱりトータルテンボスで終わっちゃうのかなという気がします。

 

最終決戦2.マヂカルラブリー

ほとんどしゃべらないネタということ漫才としてどうか

という議論は当然巻き起こるべくして起こってるんですが、

きっと関西の人はこれを漫才として受け入れてくれないのかもしれないですけど

東京目線だったら「これも漫才」ですよね。

 

最終決戦3.おいでやすこが

ま、ユニットコンビなのでしょうがないと言えばしょうがないんですが

2本目まで詰め切れなかったというところでしょうね。

惜しいことをしたと思うけど、でも大健闘だったと思います。

ここが優勝してたらどうなったんだろうという期待もありますが

2位でも十分来年はテレビに引っ張られると思うので(特に小田さんは)

それに期待しています。

 

総評

漫才という形にこだわる人(≒関西の人?)は「見取り図」

笑いの量にこだわる人は「マヂカルラブリー

斬新さにこだわる人は「おいでやすこが」で三分されて、

その中で、漫才という形にこだわる人の一部が

「おいでやすこが」に流れて、

斬新さの人が少し「マヂカルラブリー」に分かれた。

みたいな票の入り方だったのでしょう。

M-1としては初めて「過半数に指示されていない王者」の誕生と共に

初めて「正統派漫才ではない王者」の誕生となったわけですが、

このコロナ禍に求められていたのは、

何も考えずに笑えるネタだったのかなという気がしますね。

見取り図は小難しすぎたのかもしれません。

漫才としては一番だったんでしょうけどね。

あとは決勝にニューヨークが来てたらどうなっていたのか?

空気のようになってしまったのが残念でなりません。

 

なんとなくこれでいろんなジンクスやら固定概念やらが一旦壊された感じで、

来年以降、正統派じゃない漫才にもより門戸が開かれた感じもありますが、

一方で正統派への回帰の流れになる可能性もあって、

さらに戦略が難しくなってくる感じがあります。

でも結局のところは「笑わせたもの勝ち」になるんでしょうね。

 

来年の展望としては、

マヂカルラブリーが連覇を目指してくる可能性もありますし、

おいでやすこがは今年だけのような気がしますが、

何よりもコロナが終息して、制限なしにお笑いが観れるのが

一番の願いかもしれません。

と、柄にもなく真面目な締めとなりましたが、

キャッチフレーズ通り「M-1は止まらない」んだと思います。

来年も期待!

 

あ、TheWも面白かったですが、熱量的にレビューはしないと思います。

M-1・準決勝

・ラランド

トップバッターということで最初は重かったですが、

中盤からつかみ始め、終盤は結構盛り上がっていました。

ネタ内容的にもキャッチーなネタであったし、

普通に準決勝通過していい出番でやってたら

決勝の可能性もあったかもしれません。

トップバッターの役割は12分に果たしていたと思います。

 

・タイムキーパー

前半はなんか若いコンビにありきたりの漫才だなと思っていましたが、

中盤からの展開、そして終盤の回収は見事。

ここも出番順がよければという感じでした。

 

・金属バット

前2組がだいぶ温まっていたこともあるけど、

3組目にしてかなり爆発していましたね。

これまでと比べてボケツッコミもはっきりしていたし、

ワードも炸裂で、決勝行ったんじゃないかと思いましたが、

結果は惜しくも決勝ならず。

時事ネタが多かったのも多少マイナスだったか。

 

ウエストランド(合格)

前3組で十分に温まったところでの熱量のある漫才。

そしてあえて熱量をコントロールするところもあり、

熟練な感じがしました。

個人的にはその熟練がマイナスなのではと感じていましたが

結果は見事合格ということで、選ばれて異論はない感じです。

 

ニッポンの社長

この組特有の変則的な感じのネタ。

もちろんそれが面白いんですが、

同系のマヂカルラブリーとの比較となるとちょっと差がありましたかね。

結成年も浅いので近いうちに1回は決勝に上がれるんではないかなと思います。

 

・ランジャタイ

こはちょっと空回りしていましたかね。

7~8分観ると激ハマリすることもあるけど、

決勝審査員に見せたい漫才では今のところない気がします。

 

祇園

題材がベタ中のベタだけにやはりその部分のマイナスがあったかなという気がしますが

形としては新しい感じはありました。

 

マヂカルラブリー(合格)

とにかくすごかった。これは受かりますよね。

でも決勝の場でハネるかどうかと言われると、難しい感じもあります。

ただ野田さんのR-1優勝もあって、ただの変わり種ではなく風格が出てきましたね。

 

からし蓮根

今回だいぶ変則的な漫才が多かったなかで、

正統派が浮いてしまった感じでしょうか。

面白いし、決勝で観たい漫才ではありますが、

いたしかたないですね。

 

・カベポスター

こちらも題材的にすごくベタだったというのが、

だいぶマイナスだったんじゃないかという気がします。

ここまで来るとみんな面白い分、

スタートが遅れると競り負けてしまいますよね。

 

・ゆにばーす

準々決勝はずいぶん評判だったみたいですが、違うネタだったのかな。

二人を知ってることを前提にしたディスり合いの漫才だったので

今の時代これをテレビで出すのはなかなか難しいでしょうね。

 

・キュウ

ここもまたずいぶん変則的なネタを持ってきて、

ボケツッコミでもない、二人の世界観漫才だから、

好きな人は好きかもしれませんが、なかなか大衆には広がりづらいですかね。

あえて「めっちゃええやん」をここでかけても

よかったんじゃないかなという気がします。

 

・アキナ(合格)

ここも題材は漫才師の内輪ネタっていう感じだったのでどうかなと思いましたが、

ウケもしっかり取って見事合格となりました。

個人的にはやや女子ウケよりな感じがして、

決勝ではあまりハネなそうな気がしますが、どうなるでしょう?

 

・おいでやすこが(合格)

冒頭のつかみからしっかり笑いを取って、

あとは小田さんの熱量がハンパなかった。

ユニットコンビというハードルを軽々超えての決勝進出。

これが決勝でどういう評価をされるのか全く予想できない。

出番順次第でトップ3に入る可能性は十分にあると思います。

R-1出場資格喪失芸人の夢。

来年はピン芸人ユニットが爆増しそうですね。

 

・オズワルド(合格)

ゆっくりなように見せてちゃんと熱量で笑いを取っている。

去年終わった段階で2年連続行けるタイプには見えなかったけど

堂々の2年連続決勝。お見事!

 

ロングコートダディ

変則的なネタは東京が多い印象だけど

今年はずいぶん大阪からの変化球が多い印象です。

コント組が多いからかな?

こはちょっとコント色が強く漫才としてはあまり評価されなかったようです。

 

・インディアンス

ここもなんか内輪な感じのボケが多かった印象。

ちょっととっ散らかり過ぎでしたかね。

 

東京ホテイソン(合格)

ここはどうしても出て来始めのあのネタの印象が強くて、

去年、今年あたりは面白いけど迷走してる感も多少あったんですが、

そちら側で評価されての決勝進出。

ちょっとくりすぎてる感じがしますが、決勝での評価はどうなるでしょうかね。

 

コウテイ

一定以上の笑いは取ってるんですが、合格となるともう一越え欲しかったですね。

みんなの期待値が上がり過ぎてたのかもしれませんが。

ただここは敗者復活が十分あり得るコンビだと思います。

 

・学天即

いい漫才なんですけどね。これまでの総決算的な感じもあって。

でもここはストレートで入らないと敗者復活は難しいでしょうからね。

決勝で観たかった。

 

・ダイタク

予選ではいい感じのネタもあったと思うんですが、

この日の漫才は結構凡庸な双子漫才だったですかね。

ちょっと勢いが感じられなかったです。

 

・見取り図(合格)

ここも印象的には知名度ありきの内輪ネタっぽい印象がぬぐえないんですが、

こういう漫才でトップは取れるんですかね。

いや面白いのは間違いなく面白いんですが。

 

・ぺこぱ

知名度的には十分で、ウケもそれなりに取ってたので

なんだかんだで決勝行くかなと思ってましたが、

その辺の忖度や加減は一切なかったんですね。

ここも視聴者投票なら復活の可能性は十分にある。

でも観たいのはもっと新顔の選出・・・。

 

滝音

相変わらずの強いワードでのツッコミ。

でもその分、テンポがゆっくりになってしまうから

笑いの総量だと物足りない感じはありました。

 

・ニューヨーク(合格)

ここはもう風格勝ちというか、

そこまですごい練られたネタでもないような気がするんですが

今や普通の漫才でドカンドカン笑いが取れるようになってる。

今年の優勝候補は間違いなくここですね。

 

・錦鯉(合格)

いろんな後押しもあって、見事合格。

準決勝のネタは2ネタ目感がありましたが、

決勝で観るならもう一本のほうが観たいですね。

 

準決勝終わった段階での決勝予想はこちら

オズワルド
コウテイ
ニューヨーク
おいでやすこが
マヂカルラブリー
錦鯉
ぺこぱ
金属バット
学天即

そして結果は

コウテイ、ぺこぱ、金属バット、学天即が入らず

ウエストランド、アキナ、見取り図、東京ホテイソンが入りました。

 

基本的には異論はなし。ただ好みか好みじゃないかもあるので、

こっちを上げて欲しかったなという組はいますが、

ここまでハイレベルになってくると誰が出ても同じでしょうね。

その点では賞レースはめぐり合わせが大切。

にしても今回他事務所が多く選ばれたことも意外。

もともとそんなこと考えて選考していないのかもしれないけど、

ウエストランドが入ったのが、中でも一番意外でした。

 

決勝の予想となると、

本命はニューヨーク、対抗はおいでやすこが。

あとは敗者復活からのコウテイですかね。

 

楽しみは12/20!