R-1って何気に賞レースの中では一番
視聴者や観客の意見を取り入れて審査している大会。
一時は準決勝で観客投票も加味してた時期があるけど、
準々決勝以下でも従来の審査に加えて、
観客投票も加味するのはあってもいいのかもしれない。
ただ準々決勝以下は、全部通して観る人も少ないだろうから
それで公平性が保たれるかどうかは疑問。
そして審査員がほぼ毎年固定なのも問題かもしれないけど、
客もほぼ毎年固定だから、結局は大会の雰囲気にハマらなければ
勝ち進むことができない。
もしより公平な方法を望むのであれば、
各局ごとにピン芸人の賞レース、コントの賞レース、漫才の賞レースを立ち上げて、
それぞれのカラーにあった大会をすればいい。
そうすれば特定の大会にハマらない人も救われる。
関西みたいに局ごとに賞レースがあれば、いろんな目線で優勝者が生まれるし、
そこでタイトル総なめにすれば、その実力は有無を言わさず認められる。
ただ一つ言えるのは、審査が公平になればなるほど、
優勝者はアクの無い無難な顔ぶれにしかならないということ。
観客投票のオンバトやチャップリンの優勝者が全く注目を浴びないのは、
結局そういうことなんじゃないのかな。
売れるか売れないかは、「誰が推したか」に起因する。
だから審査員の充実しているM-1の王者は一応それなりに仕事につながるし、
充実していないR-1の王者はその先につながらない。
とはいえKOCも審査員は充実しているはずだと思うんだけど、
松っちゃんはある意味公平で特定の推しを作らないから、
そういう意味では紳助さんのある種依怙贔屓的な推し方が
芸人を売るには必要だったのかもしれない。
昔のM-1は好成績だせば、紳助さんのゴールデンの番組に次々起用されたけど
今はそれがないからなぁ。
誰もお笑いにスポーツマンシップを求めているわけじゃない。
粗くても突き刺さるものを求めているんだ。