タコ息子の新しいブログでなぐり書き

しょうがないからこちらに移行しました。

R-1グランプリ2023決勝

普通に大会としては8名全員のネタのレベルが高かったし、

面白かったと思うんですけどね。

ネタを集中して観れない人たちが騒いでいるだけのような気がしますが、

これだけ多様なネタが集まると好みうんぬんはあるから、

誰かに偏って観ていると不満は出るんですかね。

個人的には田津原理音さんのネタは好みではないんですけど

でも少なくともこの日の一番であったことは間違いないのかなという気がします。

2本目の最後の3つの画が角度を変えるとそれぞれ見えるとこは良かったですね。

きょんさんは2本目は音声を使っていたネタだったということもあり

ちょっと1本目より落ちたかなと。

2本目でさらに上げてきた田津原理音さんの圧勝だったと思ったので、

審査が3対2で割れたのは意外でした。

 

簡単に振り返ってみると

1.Yes!アキト

去年からのスタイルというか見せ方を変えてきて

その点では前年より高評価にはなったんでしょうけど

トップバッターということもあり点が伸びませんでしたね。

出番順不利はもうどうしようもないんですけど

改善できるとしたら敗者復活2人にして、

2位はトップ、1位は今回のように順番に組み入れるとか

そういう工夫もあってもいいかなという気がします。

予選の順位でネタ順選ばせてもいいけど

予選の順位を発表することで観る側にバイアスがかかる可能性もあるから

それはそれで難しいのかもしれません。

 

2.寺田寛明

採点的にはバカリズムさんと陣内さんがYes!アキトさんより4点アップ。

とはいえここも出番順が後半ならどうなっていたかわからないと思うと

もったいなかったなという気がします。

ただ後半で見ると逆にシンプルすぎて評価が伸びなかったかもしれないので

たらればの範疇を越えませんが。

個人的には最終決戦進めるほどではなかったのかなというところで

3位は妥当かつ得られ得る最高の評価だったのかなと思っています。

ヒューマン中村さんもそうでしたが、こういう芸風は一定層に支持されるので

4年連続、5年連続も十分可能性はあるでしょうね。

ただどんどん優勝はしづらくなるんでしょうけど・・・

 

3.ラパルフェ都留

個人的には優勝候補かなと思っていましたが、思ったほどハネず。

なんでしょう、テレビを通して見るとやっぱり音声を使うネタって、

本人と音を両方気にしなくちゃいけないから没入感が削がれるんですかね。

 

4.サツマカワRPG

やっぱりこの構成ってちょっと玄人好みというか、説明不足のような気がして

この世代の人たちにありがちな受け手の理解力に頼ったネタだった気がします。

だからこそ刺さる人が多いのもわかるんですが、大衆向けではなかったですかね。

 

5.カベポスター永見

このスタイルを良しとするか無しとするかが採点にも明確に現れましたね。

良しとする人は軒並み高得点をつけていることを考えると

すごくハイレベルな一言ネタなんですが、

準決勝では全ヒットだったけど、決勝では確かにムラがありましたかね。

 

6.こたけ正義感(敗者復活)

本来なら去年ストレートインしてしかるべきだったと思ったんですが、

もうある程度手の内がわかったところでの敗者復活だったので

ちょっと期待感が薄れてしまいました。

ただ2位の赤木さんが来てても、

なんとなくカベポスター永見さんとネタが似ているので、伸びなかった気がするし。

意外とエルフ荒川さんあたりが上がってきてたほうがハネた気もします。

それにしてももう少し無名の芸人に夢のある敗者復活にして欲しいですよね。

一般投票にするにしてもせめて現地投票のみにするとか

配信を全部視聴した人のみにするとか。

動画になった時点でみんな分かれて配信されているから

その時点で興味のある人の動画しか観ないわけで

観られないで落ちている人がたくさんいると思うと

納得できないシステムではあります。

何気に決勝12人でうち敗者復活3名とかの時のほうが

無名芸人にとっては夢があったのかもしれません。

 

7.田津原理音

準決勝のときは正直ハマらなくて、

決勝も妙にウケてるなぁくらいの印象しかなかったんですが、

事前番組でカメラが得意みたいなことを紹介されていて

良く見たらあのネタもカメラを使ったネタだったんだということを考えると

得意をあそこまで完璧なネタに昇華したというのは

芸人さんとして褒め称えるべきところなのかもしれません。

確かにバカリズムさんの言っていた舞台でやるネタとしてどうなのか

というのはありますけどね。

 

8.コットンきょん

もともとはコンビネタだったらしいですが、

これ逆にコンビネタだったら無駄な部分が多いんじゃないかという気がして

だとしたらピンネタとしてこれを持ってきたのは大正解ですよね。

華丸さんだって大吉さんの書いたネタで優勝しているわけだし、

そもそもでコンビ芸人がピンネタでチャレンジすることの何がいけないのか?

ピンの人だって作家さんが書いたネタしている人もいるわけですし、

自分一人の力で全て作っている人を美化するのもわかりますが、

結局はそれが面白いかどうかと、その人らしさが出ているかどうかですよね。

 

決勝1.田津原理音

ところで決勝のネタ順がどうやって決まったのかが

言及されていなかったような気がしますが、

これは田津原さんが自分で1番選んだということなんですかね?

だとすると大正解だったような気がします。

後攻だったら期待値が上がる分、え?同じ系統のネタというガッカリ感が

より増していたような気がしますし。

ただこちらは結果的に2本目がさらに1本目を上回っていたので

関係なかったといえばそうなのかもしれませんが。

 

決勝2.コットンきょん

笑いの量でどうしても田津原さんを下回っていましたし、

尻上がりに盛り上がってぬかりない構成ではありましたが、

こちらも音声を使ってた分、没入感が得られなかったので

個人的には田津原理音さんの圧勝だと思っていました。

業界的にはスター性のあるきょんさんに勝って欲しかったかもしれませんけど。

コットンの場合、まだ普通にM-1もKOCも獲れる可能性はあるわけで

ただその前にもう十分売れてしまっている可能性もあるので

賞レースに頼る必要はもうないかもしれませんけどね。

 

今回は運営ミスによるやらせ騒動で変にミソがついてしまいましたが、

R-1のレベルは芸歴制限をつけてからの2年間ではるかにレベルアップしたと思います。

ただ平均値はあがりましたけど爆発的な人は減ってしまった気がして

言い方を変えると「どんぐりの背比べ」になってしまっている感もあり、

やっぱり個人的には決勝12名に戻してもっと多様で荒れるR-1が観たいですね。

あと3回戦を増設して、ちゃんと面白い人を漏らさず拾っていける

予選システムにして欲しい。

決勝の見えるところだけ細かいことを指摘してやらせだなんだと騒ぐのであれば

もっと予選の審査にもその刃を向けて、

全順位出させるくらい明瞭な審査にして欲しいですよね。

それが出来れば画期的だと思うのですが。

 

今回視聴率は悪かったらしいけど、TVerで観ている人もいるでしょうし、

視聴数自体はあまり変わっていないか、むしろ増えているような気がしています。

とにかく来年も続いてくれることだけが切なる思いです。

あとは陣内・バカリのピン芸特番も定期的に続けて欲しい。