タコ息子の新しいブログでなぐり書き

しょうがないからこちらに移行しました。

『R-1 2012』準決勝レポートその1

準決勝、行ってきました。東京会場の方です。
今回の準決勝はまず東京勢が15組ネタを披露したあと、
大阪からの中継で15組、再び東京に戻り15組、
そして最後大阪が中継で8組という流れでした。
観客審査は観客全員に紙が配られ、
ファイナリストにふさわしい3名を記入するというもの。
ちなみにプロ審査は、フジテレビの人、放送作家の人、
そして130R・ホンコンさんでした。
大阪は大阪で審査員がいたのかどうかはわかりません。
ちなみに結論から言うと、僕は
キャプテン渡辺、スギちゃん、サイクロンZに投票しました。
好みはあるけど基本的にはここが上位3組でした。
大阪のヒューマン中村もかなり良かったですけどね。
一応生で見た3組にしときました。
それでは全組のレビュー。
各ブロック7〜8人、便宜上A、B、Cという名前をつけて
報告していきます。
点数は僕の個人的な採点です。

Aブロック(東京)

1.MORIYAMA オレの夢 65点

音響の問題なのか、渇舌の問題なのか、
最初何言っているかぜんぜん聞き取れなかったんですが、
だんだんやりたいことがわかってきて、
最後はかぶせがうまく効いて、
トップバッターながらしっかり笑いを取っていました。
50点にしようと思ったけど後半の盛り上がりで65点。

2.金田哲(はんにゃ) TO BE CONTINUE コント 50点

一生懸命作ったネタを一生懸命やっていましたが、
ウケはイマイチでしたね。50点。

3.アナログタロウ 80年代の曲紹介 70点

いつものやつです。YOSHIKIかぶせがありました。
ウケてましたけど、過去からの上乗せがないからダメでしょう。

4.キャプテン渡辺 ギャンブルで儲けたとき 90点

まず最初の大きな笑いの波が来ました。
前の3人とは別次元のウケ。笑いの間隔も詰まっていた。
ただ序盤出番だっただけに投票は集まったかどうかわかりませんが。
今回大阪勢を中心にフリップネタが異常に多かったのですが、
フリップ使わないでここまでウケたら決勝に行けるでしょう。
漫談勢では一番よかった。

5.こばやしけん太 効果音ホラー劇場 60点

うまいんですが、笑いにはつながらない・・・。

6.2丁拳銃小堀 落語 35点

落語で挑戦する意気込みは買いますが、
落語の腕がまだまだなんじゃないでしょうか。
やっぱ本職の落語家さんって技術あるんだなと、
技術のない落語を見てひしひしと感じました。

7.手賀沼ジュン 回文の歌 30点

今回ダークホースと期待したこの人ですが、今回の中では最低点。
まず曲をかけながら歌を歌っていたのですが、
曲が大きすぎて何歌っているか聴こえない。
客が完全においてけぼりになってましたね。
大阪会場でスクリーンで見てたら違ったのかもしれないけど・・・。

8.レイザーラモンRG アバターあるある 48点

ここもいつものやつです。曲はイエモンのJAMでした。
ま、面白かったですけどね。賞レースのネタじゃない。
   
Aブロック終了。
1位・キャプテン渡辺、2位・アナログタロウ、3位・MORIYAMA。
   

Bブロック(東京)

9.スギちゃん ワイルド 88点

歓声が大きかったですね。みんなの期待の表れ。
そしてその期待を裏切ることなく大きな笑いを取っていきました。
ま、全部テレビで見たことあるネタでしたけど・・・。
これは当確でしょう。

10.鈴木つかさ 漢字の成り立ち 67点

まあこちらもうまいし、良くできたネタでしたけどね。
決勝に挙げるとなると、足らない部分が多いかなぁ・・・。

11.AMEMIYA 赤ちゃんが乗っています 85点

正直去年からの上乗せはないんですけどね。
それでもまだ十分勢いがありました。
会場もかなりウケてましたね。
ウケだけでいえばここまで一番だったと思うけど、
ただやはり上乗せがないというところで、
別に上げなくてもいいんじゃないかという気もします。
それがキャプテン、スギちゃんの点を越えれなかった理由です。

12.鬼頭真也 取調べ 72点

ここでようやく正統派コント。
真矢みきを意識した女性刑事が、
自分に好意を持っているであろう男性刑事を取り調べるコント。
役者さんだけあって演技は抜群だったし、
女装が妙にキレイでした。
決勝はないだろうけど、実力は見えました。

13.サイクロンZ 覚えたての手品を勢いだけでやる 92点

これは圧巻だった。音ハメで決勝に出たのは3年前。
違うタイプのネタで返り咲くだけの実力を
この人が持っているとは思いませんでした。
本当にすばらしかった。今日イチの92点。

14.友近 女優の弔辞 66点

サイクロンZにかき回されたあとでこちらもある意味正統派のコント。
テレビとかでやってる映画監督に弔辞を送るやつです。
審査員の1人はかなりウケていましたが、
会場はほとんど盛り上がらず。
これが決勝に上がったら正直審査に不満を持つでしょうね。

15.COWCOW多田 ギャグ 71点→78点

50音が書いたボールが入っているボックスからボールを引き、
それが頭文字のギャグをやるネタ。
テンポもよく、会場も大ウケ。
最後に笑瓶も出て、会場から大きな拍手が上がりましたが、
賞レース向きではないんじゃないかなぁ・・・。
点数は最初71点をつけていましたが、
その後の採点を考慮して78点に変更しました。
客ウケならサイクロンZ以上だったかもしれないけど、
この手のネタは評価されないような気も・・・。
   
ここで東京会場は一旦終了。
ここまでの順位は、
1位・サイクロンZ 92点
2位・キャプテン渡辺 90点
3位・スギちゃん 88点
4位・AMEMIYA 85点
5位・COWCOW多田 78点
  
ここから大阪会場の中継に。

Cブロック(大阪)

16.ミサイルマン岩部彰 戦国武将の裏側 75点

ネタが良かったのか、大きなモニターで見やすかったのか、
東京会場でもかなりウケはよかったです。ネタも面白かった。
大阪トップバッターながらかなりの好印象で高得点です。

17.恋愛小説家大蜘蛛 ギョーザのフリップをめくる 78点

最初は??でしたがいろんな仕掛けで
徐々に盛り上がってきて後半はかなり大きな笑いが起こっていました。
この時点では決勝行ったかなと思うくらい。
いや、これは日の目を浴びさせてあげたいな。

18.素人はまだ ろう者の漫談 40点

今回唯一のアマチュア。ろう者の方のようで
その体験を漫談で話されていました。
マチュアとは思えない達者なしゃべりでしたが、
ちょっと天丼があざとかったり気になるところは多かった。
でもアマチュアでここまで来ただけでもすごい。

19.ガリガリガリクソン 秘密のヘンケンSHOW 78点

ガリガリガリクソンらしい屈折していてかつ攻撃的なネタでした。
恋愛小説家のギョーザをうまい具合にパクっていたし。
会場もウケていたし面白かったけど、
初見の人が面白いネタではないかもしれませんね。

20.桜 稲垣早希 シンクロ率 68点

よくできたネタでしたね。
本当に本人が考えてるの?という疑問はありますが。
芸人としてはともかく、そろそろ東京で
見かける機会が増えてきても良さそうな気はするけど。

21.中山功太 夏休みの思い出 70点

これと言って印象に残らないネタでしたが、
僕の後ろの人の投票用紙をチラっと見たら
中山功太に投票してました。

22.ヒューマン中村 日本語の中に英語 88点

ここはもう確実に大阪1位通過でしょう。
去年のしょぼくしてみようから
数段上乗せしたネタを持っていました。すばらしい!
いや下手したら優勝にも手が届くかもしれませんよ。
大阪ではダントツの最高得点。

23.笑い飯 哲夫 漢字の書き順 66点

やや鈴木つかさとのネタかぶりもあり、
でもそれなりに面白いフリップネタではあったんですが、
哲夫がやらなくてもいいし、インパクトは薄。
決勝はないでしょう。
      
Cブロックを終わっての上位は、
1位・サイクロンZ 92点
2位・キャプテン渡辺 90点
3位・スギちゃん 88点
3位・ヒューマン中村 88点
5位・AMEMIYA 85点
6位・COWCOW多田 78点
6位・恋愛小説家大蜘蛛 78点
6位・ガリガリガリクソン 78点
   

Dブロック(大阪)

24.あしゅらウ・キリュウ 韓国語漫談でオチを日本語 45点

ネタタイトルどおりのネタ。
終盤はさらにオチ前を日本語でオチを韓国語にしてましたが、
複雑すぎ。

25.りっぺ 憧れのキスシーン 55点

太めの女性がドラマの憧れのキスシーンをマネキンとするもの。

26.島田珠代 男子校に侵入した女子高生 60点

モテない女性が・・・というのは前のりっぺと丸かぶり。
ま、こちらは演技力と勢いで前者を上回っていましたが、
題材が題材だけに大きな笑いは起こらず。
新喜劇の一場面を見ているようでした。

27.小出水直樹 食物連鎖 70点

フリップと自分の体をうまく使った天丼多用のネタ。
世界観もしっかり出ていたし、まずまず良かったと思いますが、
決勝にはまだ遠いか。

28.代走みつくに なんのこっちゃね〜 58点

前半知名度の低い東京会場はかなりシロい空気でしたが、
後半は徐々に盛り上がってきてました。
それでもまだまだ全国では通用しないでしょう。

29.ナオユキ 漫談 77点

危惧していた出入りの音楽。まだ使ってました・・・。
ネタは短いものをつないでペースも若干速くなっていましたか。
それにしてもこの人は良く噛みますね・・・。
でも去年から特別変わっていないところを見ると、
決勝は難しいかなという気がします。

30.もう中学生 ショートネタ 70点

いつものもう中の世界観をショートにして何本かつなげた感じです。
特に可もなく不可もなく・・・。
    
ここで前半戦終了。
上位の順位は、
1位・サイクロンZ 92点
2位・キャプテン渡辺 90点
3位・スギちゃん 88点
3位・ヒューマン中村 88点
5位・AMEMIYA 85点
6位・COWCOW多田 78点
6位・恋愛小説家大蜘蛛 78点
6位・ガリガリガリクソン 78点
9位・ナオユキ 77点
    
その2につづく。
   
R-1情報は『お笑いなぐり書き』より「R-1ぐらんぷり」でご覧ください。