タコ息子の新しいブログでなぐり書き

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『R-1ぐらんぷり2012』決勝戦審査考察

今回は最終決勝こそ票が割れたものの、
あとは票がほとんど割れなかったので、
このテーマでほとんどトピックスはないのですが、
三枝師匠が川島に1票投じたのと、
キム兄が決勝で徳井に投じたの、
あとはラサールさんと高田さんがサイクロンZに投じたのくらい。
ちなみに今回結果と同じ審査をしたのは天野くん、
そして意外にも板尾さん。
天野くん、板尾さんは投じた票の配分まで一緒でした。
以下各審査員の配点一覧。

審査員 三枝 関根 天野 木村 石井 板尾 高田
A1位 多田 友近 多田 多田 多田 多田 多田
A2位 川島 多田 友近 AME 友近 友近 AME
B1位 徳井 徳井 徳井 徳井 サイ 徳井 サイ
B2位 いな 徳井 徳井
C1位 中村 スギ スギ 中村 スギ スギ スギ
C2位 スギ 中村 中村 スギ 中村 中村
決1位 スギ 多田 多田 徳井 スギ 多田 スギ
決2位 多田

こうして見ると三枝さんの許容範囲の広さというか、
革新的な配点が目立つ。川島しかりいなだしかり。
そしてスギちゃんよりもヒューマン中村を評価。
単純比較はできないけど、三枝さんの中では
ヒューマンがトップだったということになりますよね。
やっぱりその審査員の好みを計るには
この採点方法よりも100点満点審査のほうがいいです。
関根さんは友近を評価。
天野くんは無難に多田を評価。
何気にTHE MANZAIでも全部勝った組に投票してますね。
空気を読める天野くんならではといった感じでしょうか。
そして今回、最終決戦投票という大役・・・というか、
貧乏くじを引いたキム兄
キム兄の中では徳井が一番だったんですね。
あとAMEMIYAも評価してるし、
投票はしてないけどサイクロンZにも好評価を口にしている。
吉本びいきかと思ったけど、決してそうでもない。
ちゃんとした審査をしてたのではないでしょうか。
最後の多田への1票は審査の正当性という意味では
ファインプレーだと思いますけどね。
ラサールさんは予想通りというか、
構成力のあるサイクロンZを評価。
あとラサールさんの中ではスギちゃんがダントツだったんでしょうね。
最後の1票が多田になった時、
残念そうなリアクションをしていました。
板尾さんは今回は無難な審査。
去年は3カードで逆に行きましたが、今年は結果通り。
板尾さんはこの審査方法では個性が活きませんね。
板尾さんには点数で評価してもらいたい。
高田さんは無難な投票しかしないと思っていたけど、
そういう意味では高田さんがサイクロンZに入れたというのは、
興味がありますね。
ちなみにラサールさんと高田さんは
基本的には4対戦とも同じ人に1位票を投じています。
   
今回の審査方法はまあ良かったと思いますが、
最終投票は審査員に負担が大きいですよね。
こう考えるとTHE MANZAIの審査ってすごい平等に近い。
同票になったときは、視聴者審査が優先されるし、
プロ審査員の負担が少ない。
また視聴者審査も万が一人気投票になってしまっても
せいぜい10分の1くらいの比重でしたからね。
R-1も今後この変則トーナメントで続けるなら
完全にTHE MANZAIに乗っかってもいいかもしれませんね。
視聴者審査に費用がかかるようなら会場審査でいいわけだし。
今回の準決勝で観客投票があったけど、
結果、決勝の結果とそう遜色なかった。
M-1でのトラウマで一般審査=悪のような空気になっているけど、
その比重を重くしなければ、今後は決勝に一般審査を取り入れても
いいような気がしますけどね。
特にR-1のような多種多様な芸風が出てくる大会なら、
プロでも結局は好みでの審査になってしまうし。
10年の歴史を積み重ねているのに
いまだ審査方式も大会方式も定まらない。
これだから歴代優勝者の顔ぶれもなんとなく首をかしげる感じになる。
R-1にとってベストの審査形式は、
僕は夕方時代の100点満点採点で、
ネタ1ネタで結果は同時発表のあれがよかったなぁ。
結局R-1の歴史の中であの形式が
10回中4回採用されたんですからね。
夕方時代は審査員5人だったけど、
理想はM-1と同じ審査員7人の100点満点形式。
もしくは今回の投票形式で、一般審査も入れて、
1位に2票、2位に1票とかにする。
そのどちらかがいいんじゃないかなぁ。
    
R-1情報は『お笑いなぐり書き』より「R-1ぐらんぷり」でご覧ください。