タコ息子の新しいブログでなぐり書き

しょうがないからこちらに移行しました。

R-1ぐらんぷり2019決勝戦

いやまあ、すっきりと面白かった!とはいえないんですが、

じゃあどうなれば面白かったのかなと考えると思い浮かばなかったりもするので

妥当な結果なんじゃないですかね。

これで「お笑い第7世代」時代の到来に拍車がかかるかな?

 

<Aブロック>

1.チョコレートプラネット松尾「IKKOさん」

準々決勝のときよりもネタが足されていたし、スキのない出来でしたね。

ここは知名度が災いしての低得点だったけど、

トップバッターの役目は十二分に果たしていたと思います。

 

2.クロスバー直撃・前野悠介「動体視力検査」

客が本来のポイントじゃないところで反応してしまったのがもったいなかったなぁ。

もうちょっとドンッとくるポイントがあったであろうものが流されてしまった。

 

3.こがけん「マジカルマイク」

ここも客が過剰にウケてしまっていたので、それがマイナス印象になった感じ。

緊張でテンションも上がっていたのか、ツッコミ部分が本来の声量ではなかった気も。

 

4.セルライトスパ大須賀「小声漫談」

準決勝のレポでもこの設定を見つけたのが発明という声が上がってたけど、

この人の本来持ってた独特の視点と表現力を、

小声にすることでより際立てることができましたね。

ただ家のテレビだと周りがうるさいとちゃんと聞き取れない部分もあり、

テレビ向きの芸ではないのかも。

字幕が入っても冷めますしね。

 

横一線だったしリアルタイムで採点してなかったので、

振り返ってみての採点は難しいんだけど、

個人的には松尾と大須賀で1位・2位を分け合う感じだったかなと。

結果は大須賀がファイナルステージへ。

 

<Bブロック>

1.おいでやす小田「成功者」

ここは逆に声が大きすぎて何を言ってるのか聞き取りにくかった部分があり、

準々決勝で観てたときほど、笑わなかった印象。

 

2.霜降り明星粗品「高速フリップ」

ここも数年前の準決勝でウケてたのに落とされ続けてた頃を知ってるから、

なんとなくその当時のほうがネタに勢いがあったような気がして、

テンションが上がりませんでした。

あえてスピードさげてわかりやすくしたという可能性はありますが、

ベストパフォーマンスを知ってるとどうしても物足りない印象に。

 

3.ルシファー吉岡「女子高生」

ここも準々決勝でのウケ方が尋常じゃなかたので、

それと比べるとずいぶん落ち着いた感じになってしまいましたね。

Aブロックであんなに過剰だった客がここではそんなに笑わなかったのが謎。

というか笑っていたけど、こちらがフィルターをかけて観ていたのかな?

 

4.マツモトクラブ(復活ステージ2位)「犬」

ここは準々決勝でやってたもう一本のネタのほうで勝負してほしかったなぁ。

というか、復活2位通過になってしまったのが敗因というところも。

勝ち切って1位で上がってくればまた展開も変わってた気がするんだけど。

 

なんか4組ともどこか足りない印象で、甲乙もつけられなかったんですが、

粗品に票が集まったのは、1組だけコントじゃなかったというのもあるのかな。

にしても投票した審査員の数の多いほうが勝ちってなんかしっくり来ない。

1位投票した数ではおいでやす小田が3、粗品が2。

直接対決の成績でも小田さんが3勝2敗1分けなわけだし、

審査員評価が高かったのは小田さんだったんじゃないかなぁ。

そういえば今回視聴者投票がなくなっていたけど、

あれがあったらもうちょい明確かつ視聴者も納得だったのに。

なんでやめちゃったんだろ?

 

<Cブロック>

1.松本りんす「カツラ芸」

会場の広かった準々決勝ではいまいち、

でも会場が狭かった直前のライブで観たら面白くて、

きっと密室向き、テレビ向きの芸なんだろうなと思っていたけど、

ここで映えましたね。

構成はガッツリアキラ100%パターンなんですが、

合間合間の一言ネタがよかった。

 

2.河邑ミク「大阪に引っ越し」

いや、こっちのネタだったかぁ・・・。

もう一方のネタのほうが、前年を踏襲してたし、

かわいさと醜さのギャップでわかりやすかったと思うんだけど。

準決勝は大阪だったから3割増しでウケたけど、

東京の客だとこんなもんだよなと。

後ろ2組がハネきらなかった分、

もう一方のネタだったらファイナル行けてたかもしれないと思うと

もったいなかったなぁという気がします。

 

3.三浦マイルド広島弁漢字ドリル」

フリップめくりに手間取った部分もあり、

ベストパフォーマンスじゃなかったというのもあるけど、

よく考えたら2013年に優勝したときと同じ広島弁ネタだし、

その分のマイナスもあったかもしれない。

特にあの時は文枝師匠は下品だって言ってたしね。

今回も案の定ポイントが入っていませんでした。

 

4.岡野陽一(復活ステージ1位)「鶏肉風船おじさん」

復活ステージでは確かにハマってた感があったけど、

ここはあの決勝の客では無理だなと、選ばれた瞬間にわかりましたね。

いやぁ、もっと決勝で映える感じの人に上がってきてもらいたかった。

 

ここはもし採点するとしたら、松本りんす3か、

りんす2:三浦マイルド1だったですかね。

審査員の最高点ではりんすとマイルドが互角でしたが、

ポイントで松本りんすがファイナルステージへ。

 

<ファイナルステージ>

1.セルライトスパ大須賀「小声漫談」

あえて新たな設定で勝負してきたところに、優勝への意気込みを感じました。

設定を変えて来たということでの加点はきっとあったでしょうね。

 

2.霜降り明星粗品「高速フリップ」

その点こちらは同じスタイルだったので、あぶないかなと思ったのですが。

 

3.松本りんす「カツラ芸」

最後のDEADorALIVEは直前のライブでは2択だったけど、

シンプルに引っ張るのに変更されてました。

2択のほうがより盛り上がったような気がするけど、

説明の時間がかかるからカットしたんですかね。惜しかった。

 

結果、粗品がまたも同点時のルール適用で優勝。

大須賀さんは本当に惜しかったけど、やっぱ格の差でしたかね。

そして正統派コントはやはり、この種の大会では勝つのが難しいのかも。

同じコントなんだからキングオブコントに1人コントの人も

出られるようにすればいいのに。

 

こうして振り返ってみると、なんか物足りなかった要因としては、

パフォーマンスの出来不出来、復活ステージの結果、審査システム

というところにあるんだと思うんですが、

総合してみるとやっぱり今年は「客」がイマイチだったのかなと。

そして審査システムも予選を含めていいかげん確立してくれないかなと。

「予選の得点公開」「ルールの明示」をするだけでも

だいぶスッキリと大会を観れると思うんですが。