16組ともネタが素晴らしかったのは言うまでもないけど、
やっぱり後攻有利になってしまうのは否めない。
どっちかを選ぶ方法だと、贔屓が如実に出てしまうから
得点形式にしたのかなと推測できるけど、
ここに来てるお客さんはある意味お笑いに純粋なお客さんなのかなと思うから、
人気投票じゃなくしっかり審査をしようと思ったときに
今の形式ではやはり先攻に3点を入れにくいし、入れてしまうと差がつけられない。
だとしたら結局のところどっちかを選ぶ方法でも良いのかなと思うし、
あと得点発表の演出を考えたら、0点も用意しておかないと、
2点が発表された時点で3点の人数が計算ができてしまう。
せめて4段階にしたら、様子見で2点入れても上下がつけやすいし、
0点=面白くない 1点=面白い 2点=とても面白い 3点=すごく面白い
にしておけば1点も入れやすくなる。
タイマン対決はどんな形式であれ後攻有利になるのが常ですが、
どこかに救いは入れておいてあげたいですね。
あと瀧上さんが指摘していた審査員に「お笑いマニアが多すぎる」というのは
負けたから言い訳がましく聞こえるけど、
やはり「観たことある」で点数を低く付けられるときついですよね。
ま、それを言い出したらM-1や他の賞レースも同じなんですけど、
ありネタをありネタと思わせない技術も求められますね。
とはいえ、一般投票コンテストだと、
結局お笑い界隈での評価は得られなかったりするし、難しいところです。
ま、結果はややもやもやしますが、各対戦の感想を。
◎Aブロック:2丁拳銃 VS スピードワゴン
2丁拳銃のネタは架空の題材のネタだったから
やっぱり世界観として共感笑いになりにくい。
一方、スピードワゴンは、内輪ネタが多いし、
やはりキャラが浸透していることが前提のネタだったりもするので
個人的には2点 VS 2点という印象。
2丁拳銃は1回戦のときのようなストレートな手数ネタだったら
もう少し点数上がったような気がしますが、
ライブのトップバッターとしてもネタ選びを失敗したような気がします。
結果はスピードワゴンの勝利。
◎Bブロック:流れ星☆ VS 三四郎
流れ星☆は総じて面白かったけど、トムとジェリーの目のやつがハマってなかったなぁ。
三四郎はネタの内容はともかくその場の空気は制していた感じ。
これも点差はつけづらく、3点 VS 3点かなと思いましたが、
いつも面白い流れ星☆がそこまででもなかったのと
いつもそうでもない三四郎が面白かった、という差なのかなと。
結果は三四郎が勝利。
ここは正直、COWCOWのほうが良かったと思うけどなぁ・・・。
敗因を上げたら「観たことがある」で点数を下げられたくらいしか思いつかない。
超新塾もそれをいったら既視感はあったんだけど、
そういう意味では、この大会は、THE MANZAIの時同様、
東京他事務所有利なのかなという気もしたり。う~ん。
結果は超新塾の勝利。
◎Dブロック:ラフ次元 VS ギャロップ
ここは名勝負だったというか、ある意味東京のお客さんにとっては
見慣れていない2組の対決だったということで、ある意味ガチ審査になったんでしょうか。
ラフ次元は後半の回収が素晴らしかったけど、その分前半が弱かったような。
それに対してギャロップは6分平均して笑いの偏差値が高かった。
結果はギャロップの勝利。
どちらが勝っても不思議じゃなかったけど、4対戦目にしてようやく
納得感のある勝者だったような気がします。