タコ息子の新しいブログでなぐり書き

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M-1グランプリ2007決勝戦感想 審査員編

勝戦から二夜明け、未だ興奮が冷めませんが、
今度は今回の審査員についての感想を書こうと思います。

島田紳助

笑飯 PGB ザブ 千鳥 トー キン ハリ ダイ サン 最終決戦
85 75 86 86 96 96 86 86 98 サンドウィッチマン

なんかいつぞやの立川談志のような点数のつけ方ですね。
いいと思ったものには80点、何も感じなかったものには70点、
スピードワゴンには50点、みたいな。
ま、ただそれはおそらく結果論で、実際は点数の付け方失敗したんだろうなと。
笑い飯ザブングルに1点差しかつけなかったら、
その後、その間に何組も来てしまったということなのでしょうね。
審査基準としては過去のコメントから総合して、
「センス」よりも「漫才の巧さ」を重視している感じ。
それに+αで「面白さ」そして「熱さ」が加わっているのでしょう。
今回はその「熱さ」という部分で、笑い飯を見限ってしまったのかなぁ・・・。
あの笑い飯に今回は下から2番目の点数でしたからね。
期待を裏切れたという感じなのでしょうか。
ま、それはともかく、紳助さんは毎回、
どちらかというと個人の感覚というよりも、
全体の流れを反映した無難な審査なので、
点数で文句をつけるところは今回も特にありませんでした。

松本人志

笑飯 PGB ザブ 千鳥 トー キン ハリ ダイ サン 最終決戦
85 90 90 80 93 93 88 85 95 サンドウィッチマン

いつも5点刻みでわかりやすい差をつける松っちゃんの審査。
こちらは「センス」重視ということで、
それが象徴的だったのはPOISON GIRL BANDの点数だったのではないでしょうか。
っていうか、冷静に見てみると、ザブングルにも90点つけてるんだ。
意外な感じがするけど、ああいうのが好きなのもうなづける気はする。
あと5点刻みの松っちゃんが
トータルテンボスに95点ではなく93点だったのは、
何かあと一つ、松っちゃんの中で足りない何かがあったのか??
で、その足りない何かをもってたのがサンドウィッチマンだったのでしょう。
それは2005年の時に松っちゃんが求めてた「フレッシュさ」でしょうかね??
あと、松っちゃんがキングコングに93点をつけたのは、
アンチキングコングの口を塞ぐという意味では、とても重要な採点だったと思う。
共演経験がある分、多少甘く点数をつけたと言ったらそれまでですが、
それでも今回のキングコングは、漫才でもそれなりに面白いんだということを
世間に証明できたという意味で、出場した意味はあったでしょうね。
ポイズンも今年唯一救われたのは、松っちゃんに高得点をもらったことかな。
でもその一方で、紳助さんにも松っちゃんにも見放されてしまった笑い飯は・・・

上沼恵美子

笑飯 PGB ザブ 千鳥 トー キン ハリ ダイ サン 最終決戦
89 81 92 85 95 97 93 89 95 サンドウィッチマン

今回初審査員の上沼さん。たぶん無難な点数をつけるだろうなとは思ってたけど、
無難な中にも、上沼さんらしさが出た採点だったのではないでしょうか。
プロの審査員に対してこれは褒め言葉にはならないかもしれませんが、
いい意味で「素人目線」の審査だったかなと。
きっと特別お笑い好きではない一般の人が審査するとこうなるのではないかな。
コアなお笑い好きの人から見ると批判を受ける採点だったかもしれませんが、
僕はこういう目線の人が1人くらい居てもいいと思う。
第1回の一般審査のようにそれで何十点って差がつくわけではないしね。
「わかりやすい」という部分を重視してくれる人ってなかなかいないから、
オーソドックスなネタをするコンビほど、上沼さんの存在はありがたいでしょうね。
来年からもぜひ審査員として参加してほしいです。
あと、ザブングルへの「優勝するかも」と、
ハリセンボンへの「ま、その(恋をして面白くなくなる)心配はないか」
のコメントはよかったです。
東京で久しぶりに上沼節が聞けたのがうれしかった。

ラサール石井

笑飯 PGB ザブ 千鳥 トー キン ハリ ダイ サン 最終決戦
85 82 84 80 95 95 84 86 95 トータルテンボス

2年ぶりに復帰のラサールさん。
ちょっと今回存在感が薄かった感じもするけど、
ザブングル・松尾への「ツッコミがうまい」はいいコメントだったと思います。
あと加藤への「顔がそんなに面白いわけではない」もよかった。
ま、平等に判定してくれる人という安心感は今年も健在でした。

オール巨人

笑飯 PGB ザブ 千鳥 トー キン ハリ ダイ サン 最終決戦
83 84 79 87 90 88 86 81 92 サンドウィッチマン

こちらも初審査員の巨人師匠。
まず「毎年家では審査やってます」に笑わせてもらいました。巨人師匠らしい。
採点も現役の漫才師らしい視点で、紳助さん以上に
「巧さ」「熱さ(練習量)」を見ているのかなという感じでした。
この人は本当に漫才が好きなんだなぁというのが伝わってくる巨人師匠。
コメントが長いのが玉に瑕ですが、来年からも是非審査員お願いします。

大竹まこと

笑飯 PGB ザブ 千鳥 トー キン ハリ ダイ サン 最終決戦
85 80 84 81 84 90 85 82 84 キングコング

コメントは冴えてたけど、今回一番見当違いな採点をしてたのは大竹さんでしたね。
最終決戦のキングコングはまだいいにしても、
採点の上位3組に笑い飯、ハリセンボンが入っていたし、
それにトップと最下位の点差はたった10点差、
2位から最下位に関してはたった5点差以内に納まっていたから、
ほとんど全体の審査に影響を及ぼしていないといっても過言ではないでしょう。
決して嫌いではないですが、今年の審査員から来年もし一人外すとしたら、
大竹さんでいいのではないでしょうか。

中田カウス

笑飯 PGB ザブ 千鳥 トー キン ハリ ダイ サン 最終決戦
92 85 82 81 93 91 86 84 92 トータルテンボス

まず今回出てきたことに驚きましたが、黒い噂うんぬんはともかく、
審査員としてはなくてはならない存在なのは確かかなって思います。
今回は極端な東高西低だったこともあってか、
いつものあからさまな関西びいきは成りを潜めていましたね。
でも巨人さんといい、カウスさんといい、今回はいなかったけど洋七さんといい、
現役で漫才やっている人たちは本当に審査員の中に必要だと改めて感じました。
逆に現役だからこそ笑い飯、千鳥の独創性に
敬意を称するのかなというところもあり、
実際巨人師匠は千鳥を、カウス師匠は笑い飯を高評価してましたね。
カウス師匠に関しては、逮捕とかされて
M-1のDVDが発売できないなんてことにならないことだけを祈ってます(苦笑)
  
ということで、今回の審査員に対する感想でした。
今回は上沼さんと巨人師匠が加わったことで、
審査に幅が出来てバランスもよくなったという印象。
来年以降もこの7人でいいんじゃないかな。
変えるとしたら大竹さんで。
今回のM-1の結果は『お笑いなぐり書き』より「M-1グランプリ2007」で。
また各審査員の採点一覧は、その中の「審査員過去採点一覧」でご覧になれます。