タコ息子の新しいブログでなぐり書き

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女子ソフトボール、悲願の金メダル

元来ひねくれ者のせいか、皆が応援する「日本代表」というものが嫌いで、
「なでしこJAPAN」も「星野JAPAN」も「柳本JAPAN」も、
まして男子のサッカーやバレーボールなんて応援するどころか、
負けたらガッツポーズみたいな状態でしたが、
このソフトボールだけは応援してしまいましたね。
たぶん今回の女子ソフトボールチームは「日本」とかそういうものを越えた、
チームとして最高のチームだったんでしょう。
金メダルまでのプロセスにドラマがありましたからね。
高校野球でもおととしの早実や98年の横浜のように、
漫画以上のシナリオで優勝まで最高のプロセスでいくチームがありましたが、
今回のソフトボールもまさにそれでしたよね。
上野の粘投があったり、西山選手の病気を抱えてのサヨナラ打があったり、
2試合連続の延長戦もあり、でまた決勝の相手が絶対王者アメリカ、
しかもアメリカチームには絵に描いたような最強打者のブストス
(見た目と名前がこれほど一致しているのも珍しい・・・笑)
がいたりと、これは下手なスポーツ漫画よりも断然見ごたえがありました。
最終回にランナーが出てブストスまで回ってたらもっと盛り上がったなとか、
思うこともありましたが、
もし本当に回ってたら気が気じゃなかったでしょうね。
決勝だけでいってもこんなに見所が多い試合って珍しいでしょ。
1回表は3者三振で、そのウラに満塁のピンチになって、
この時点ではやっぱりアメリカが断然に強いんだなと思いながら見てたけど、
そのピンチを抑えて、で、3回表に先制して、4回にホームランが出て、
で、雨で中断になって、中断明けにブストスにホームラン打たれて、
で、6回表のチャンスで点取れなかったそのウラに最大のピンチが訪れて、
でもそれをしのいで、7回に追加点、
で、7回ウラは先頭バッターを出したけど、
その後ファインプレーが続いた上でのゲームセットですからね。
こんなドラマチックで感動する試合はなかなかないと思いますね。
本当にすばらしかった。
僕は昨日の試合での表MVPは上野投手か、
もしくはホームランを打った山田選手だと思うけど、
裏MVPは、7回に追加点を叩き出した藤本選手だと思います。
というか、藤本選手は前の2打席ぜんぜんダメで、
特に1打席目は先制のチャンスの時に大振りで三振してて、
7回に1アウト2、3塁で回ってきた時も、
心の中で「こいつじゃダメだ!代打だせ!」って思ってたんですよ。
でもそこでエンドランがかかってたこともあったけど、
倒れながらボールを打って、3点目を呼び込んだ。
あれがあの試合にとってとっても大きな1点だったと思うし、
あれがあったから最終回ランナーを1人だしたあとでも、
いい守備が出来たのかな思います。
そして裏の裏のMVPは解説やってた宇津木前監督でしょうか。
たぶんソフトボールに世間の目がいったきっかけって、
この宇津木さんの鬼監督ぶりだったんじゃないかなって。
当時はそんなに関心なかったけど、
それでもボディブローのようにその宇津木さんの指導ぶりが頭に残ってて、
で、その宇津木さんが金メダルの瞬間に解説やって、
あんなに大喜びしてるんだから、それもドラマでしたよね。
とにかくこんな何重にもドラマが重なるといやでも感動しちゃいました。
今回がオリンピックの正式種目としては最後の大会のようですが、
これはまた復活して欲しいですよね。
正直男子の野球は、別にオリンピックでやらなくてもいいと思うけど、
ソフトボールはそんなに試合時間が長い訳でもないし、
ま、専用の球場が必要だったりはするけど、
世界のソフトボール選手の目標として、復活させてあげたいなぁ。