タコ息子の新しいブログでなぐり書き

しょうがないからこちらに移行しました。

『R-1 2011』決勝戦

なんか見終わったあとは
佐久間一行の3本以外は史上稀に見るレベルの低い大会だった
なんて思ってたけど、改めて見返してみると、
それ以外にもいいネタいくつかあったんだなぁと。
やっぱ基本大会システムと番組進行が酷かったんでしょうね・・・。
とりあえずネタごとの感想。

1.キャプテン渡辺 お金借りる人あるある タコ:79点

う〜ん、やはりまだ空気が出来上がっていませんでしたね。
そういう意味ではとても頑張ったと思うけど、
でもネタ選びも失敗だったのかなぁという気はします。
オンバトでやってたクズ芸人あるあるのほうが、
もうちょっとわかりやすかったのかなぁと。
1点差負けだったことを考えると、ちょっと悔しいですね。

2.COWCOW山田與志 滑舌(カシパン) タコ:85点

序盤イマイチだったけど、ま、それはよし特有の前フリということで、
ウケも大きかったし、終盤の「カオナシアーアー3アーアー」は
よかったですね。
ここまで作りこまれたのをやられると普通の漫談では太刀打ちできない。
この対戦を採点するとしたら『渡辺1:よし2』でしたね。

3.AMEMIYA 冷やし中華始めました タコ:82点

会場ウケがあまりにも悪くて心配になりました。
ネタばれもあったかもしれないけど、
そのあたりはちゃんと間奏の語りのあたりから変更していて
対応できていましたね。
ただこのネタは受け手のお笑いレベルが要求されるネタなんだなぁと
改めて思いました。

4.バッファロー吾郎木村 ベストセレクション大賞 タコ:40点

AMEMIYAが1枚お笑いレベルを要求されるネタだったとしたら、
こちらは数十枚のレベルを要求されるネタだったのかもしれませんね。
というか、オレってお笑いレベル高いんだぜ!って思っている人が、
わからないのに無理矢理面白いとこを見つけて楽しむタイプのネタかと。
いや、わかるんですよ。ここで笑って欲しいというポイントは。
でもそれがあざとすぎてぜんぜん笑えませんでした。
これを上げるならもっと上げて欲しい人はたくさんいたかな。
この対戦を採点するとしたら『AME3:木村0』。

5.ナオユキ 漫談 タコ:70点

期待が大きかっただけに残念としかいいようがありません。
なんかナオユキさんは結局一昨年のサバイバルの時が
一番よかったような気がします。
今回のもわかりやすくしようとして
返って平凡なネタになってしまったかと・・・。
そしてあの入りの音楽は、
スローペースに持ち込むためのものなんだろうけど、
あれがまったく功を奏してない・・・というか、
あの間にもう1ネタ!って思ってしまいました・・・。

6.スリムクラブ真栄田 世紀末 タコ:60点

基本的にM-1以降に出た番組で披露しているネタで、
面白いものは一つもないかと・・・。
ここもなんかこれ笑えないと今の時代についていけてない的な空気を
どうしても感じてしまって、笑えなくなってしまっている・・・。
そして僕はこの人の妙なテレビ慣れが気になってしまいます・・・。
これもこれを上げるなら・・・と思ってしまったネタのひとつですね。
ただナオユキさんがあれだったから勝ったのは仕方ないかなと思いますが。
僕なら『ナオユキ2:真栄田1』。

7.佐久間一行 井戸 タコ:93点

それこそ前2本世紀末的な暗〜いのが続いたから、
この明るさだけで十分90点くらいいっていたんですが、
過去の佐久間一行の良さを残しつつ進化させたネタで、
最高の出来だったと思います。
佐久間一行の良さを伝えるのに足りなかったのはメロディだったんだ。
それに自分自身で気づいた段階でもう優勝は決まっていたかもしれませんね。
ま、ちょっと斜めから見ると、今回急に準決勝大阪受験になったのが、
若干作為的なものを感じますが・・・。
でもそれいいだしたら我人祥太も大阪受験だったか。

8.ヒューマン中村 しょぼくしていこう タコ:75点

なんか惜しいなぁ・・・。
足りないのは技術か、経験か・・・。
ネタの仕組みと余計な一言が多いのは中山功太っぽいなぁと思ってみたり。
っていうか大阪組ってこれに負けたの??って思うと、
ナオユキさんといい今回の大阪準決勝の惨状が伺える・・・。
そりゃ佐久間一行我人祥太の名前が真っ先に挙がってたわけだ・・・。
僕なら『佐久間3:中村0』

9.COWCOW山田與志 滑舌(黒板五郎) タコ:78点

1回戦で受けたネタをかぶせてそれに五郎さんを乗っけてきた時は
こりゃイケるかも!って思ったけど、
ネタは1回戦よりスケールダウンしてしまいましたね・・・。
最後のテニスの得点係の再現を狙ったオチも不発だったし、
これはしょうがないですね。

10.AMEMIYA 東京ウォーカーに載りました タコ:87点

相変わらず客ウケがイマイチでしたが、
でも中盤の英語のくだりは良かったですね。
あの段階で勝ちを確信しました。
東京スポーツだったりと変化もつけてきたし、
とにかく勝俣さんも言ってたけど1本目も越えたし、
当然山田よしをも越えてきました。
採点は『よし0:AME3』

11.スリムクラブ真栄田 電車の中 タコ:25点

正直見返したときもこのネタと木村のネタは見ませんでした。
今回のこの人の選考はこの人に対してのマイナス印象でしかありません。
スリムクラブの将来を考えてちゃんと落としてあげたかった。

12.佐久間一行 部族のこんなことあるよね タコ:84点

もう前のネタ見た段階で決勝は見えていたんですが、
このネタもよかったと思います。
ただいかんせんカメラワークが悪くて、
正直リアルタイムで見たときは、頭の飾り物が取れてるんだということに
気がついていませんでした・・・。
でもそれでも十二分に力を発揮して堂々の決勝進出!
採点は当然『真栄田0:佐久間3』

13.AMEMIYA この売り場から一等が出ました タコ:65点

これは良くなかった。暗すぎたし。
途中の余計な泣きの演出でかなり長い時間シロい時間が続いたし。
それに安易な下ネタも重なって、シロい4分間になってしまいました。
この一本をもうちょっと練りこんでいれば
優勝にも手が届いてたかもしれないのに・・・。これは惜しかったですね。

14.佐久間一行 中学校の休み時間 タコ:86点

まあどちらかというと旧型の佐久間一行のネタでしたが、
空間配置も練りこまれてるし、細かいネタも詰まってるし、
安心して笑うことができましたね。
今回はもう佐久間一行の圧勝でした。
僕の採点なら『佐久間一行』でしたね。

結果発表

佐久間一行が文句なしの優勝。
なんか実力がありながら不遇を受けていた人が優勝というのは、
パンクブーブーに通じるものがあるなぁなんて思いながら。
そうすると次回が10回目。もう最終回でいいんじゃない?なんて・・・。
ちなみに視聴率は13%くらいだったらしく、意外と良かったんだなぁと驚き。
ゴールデンになってからの過去2回も14%台だったことを考えると、
視聴率のせいで終了というのはなさそうかも。
でもやっぱりレベルは下がっているなぁ。
というか今回は有名どころがこぞって回避しましたからね。
大会を継続するならもうちょっとスケールダウンして
ハードルを下げる作業が必要かもしれません。
そして大会方式は夕方時代の1発勝負で最後に一斉に順位発表形式に
戻してほしいなぁ・・・。
あと審査員コメント、もっと聞こうよ・・・。
今回は14ネタ詰め込んで時間がなかったのかもしれないけど、
だったらゲストの感想なんかいらないし・・・。
これじゃあ誰も引き受け手がいなくなっちゃうよ・・・。
R-1情報は『お笑いなぐり書き』より「R-1ぐらんぷり」でご覧ください。