タコ息子の新しいブログでなぐり書き

しょうがないからこちらに移行しました。

『R-1ぐらんぷり2013』決勝戦

にしても、ゴールデンタイムで
三浦マイルド VS ヒューマン中村 VS アンドーひであき
決勝が見れるなんて・・・。
夢のある大会という見方もできるけど、
視聴率どうだったんだろ??
個人的には田上よしえに優勝してもらいたかったなぁ。
今回は組み合わせの妙というか、
そういうものもあった大会だったかなと思います。
ま、三浦マイルドは2本ともよかったから、
優勝には文句ないんだけど。
それでは1組ずつ感想。

Aブロック

1.岸学 ダイエットマン

やはり会場の空気がふわふわとしていて、
序盤ウケるべきところがあまりウケてなかった気がする。
それでもだいぶ盛り返したと思うけど、
笑いが頂上までは届かず初戦敗退。
ここは予備抽選で12番引いたのが全てでしたね。

2.三浦マイルド 広島弁講座

とはいえ予備抽選で11番目だった三浦マイルドは、
岸学が7分咲きくらいにした会場の空気をうまくつかみました。
確かにキム兄の言ってたように、
最初から飛ばして行くネタだったから、
もしかしたらトップでも勝ち抜いていたかもしれない。
準決勝のときとネタが変わっていてかどうか忘れたけど、
ウケは今回のほうがよかった気がします。
やっぱり岸学は舞台向き、
三浦マイルドはテレビ向きのネタだったんでしょうか。

3.ヤナギブソン グラフ

準決勝のときはもひとつでしたが、
少しネタを変えて笑いの密度が上がってました。
つかみ(?)の「スタンフォード大学の大谷です」って、
何か面白ワードだったんでしょうか?
なんかあそこでつかみ失敗した感が出てましたが。
やっぱり無名の芸人は熱がないと会場には伝わりませんね。

4.プラスマイナス岩橋 出待ち

やっぱりネタ飛んでたんだ。
なんか終始間がおかしかった気がするし、
やはりテレビではまだ岩橋のキャラは伝わりきれてなかったんですね。
そこって準決勝の選考の時点でわからなかったんでしょうか?
ここの選考はやはり疑問でした。
  
僕が採点するとしたら三浦マイルド2、岸学1だったかな。
結果は三浦マイルドが最終決戦進出。
ヤナギブソン文枝師匠の3票が効いて2位に。
いや最初この3票が入ったとき、
えっ、そういうシナリオ??と思って焦ったけど、
順当に三浦マイルドが勝ち上がってくれてよかった。
     

Bブロック

5.ヒューマン中村 ぽい言葉

本当にこの人のネタは打率が高い。
ほぼ100%ヒットになってる感じ。
しかも長打も多くてホームランで点取るというよりかは
つるべ打ちで延々に点数が入っていくような。
そろそろヒューマンに次のステージを用意してあげたいけど、
レッドカーペットとか演芸パレードとか
エンタの特番でもいいから
引っ張ってあげられないもんでしょうか??

6.三遊亭こうもり 都都逸

やっぱり見る側が落語を見慣れてないんでしょうね。
どう見ていいのかがわからない。これが全てだったと思います。
こうもりさんもそれがわかっていたのか
ちょっと間が早かったような気がします。
あとオチの三遊亭好楽との師弟関係うんぬんのくだりは、
見ている人にはそこまで主従関係が伝わらないと思う。
そういえば準決勝では高島政伸のネタやってなかったっけ??
にしても高島政伸と多部未華子はほんといらなかった。
同じ番宣でも、去年の竹内結子瀧本美織はちゃんと仕事してたぞ。

7.田上よしえ バー

最初から受け入れられていたし、ネタもよかったけど、
準決勝のときと同様、オチがダメなんですよね。
それがヒューマンを越えられなかった要因でしょうか。
何気に2票投じた人数でいけば、
ヒューマン3人で田上よしえは4人だったんですよね。
でも勝俣さんと関根さんに票を入れてもらえなかった分、
その他でも1票稼いでたヒューマンに軍配が上がりました。
でもこの人もどこかのネタ番組で取り上げてもらって
次のステージに行ってほしい。
ま、今回のファイナリストの中では
来年の連続出場の可能性が極めて高い人ではあると思うのですが、
もう来年を待っている余裕もなさそうな気がする。

8.桂三度 クイズ

3分ということでいきなり本ネタからスタート。
でもやはり落語の見方がわからないのと、
ネタのわかりにくさで大きな笑いは起きませんでしたね。
準決勝を見る限り順当な結果ではあったんですが、
舞台経験からかこうもりには今回は勝っていたかなと思います。
  
僕が投票するなら田上よしえ2、ヒューマン中村1。
この2人は僅差でしたけどね〜。
で、結果もわずかに1点差でヒューマンの勝利。
ここはブロックが分かれていたら
2人とも最終決戦行けてたと思うから、
もったいなかったですね。
特に田上よしえは最終決戦でもいいネタ持ってこれたと思うし、
う〜ん、なかなかうまくいかないものですね・・・。
  

Cブロック

9.キンタロー。 女優・前田敦子

しっかりやることはやってそれなりにウケていましたけど、
プロ審査員には全く評価されませんでしたね。
ま、準決勝の会場投票も3位だったくらいだから、
楽しいのと面白いのは違うというのは
共通認識だったのかもしれませんが。
ま、でも楽しかったし、何度も見たいネタですね。

10.スギちゃん ワイルド仕分け

これもウケてはいたけど評価されないネタでしたね。
旬が過ぎたワイルドネタをやるには
いいパッケージだったと思います。観客を巻き込めますしね。
ま、観客が判定を主張してきたのは予定外だったかもしれないけど。
スギちゃんはすごく旬が過ぎることを恐れているけど、
この人は過去の一発屋と違って
ずっと残れるような気がしますけどね。
変に賞レースとか出ずに上がってしまったほうがいいと思います。

11.アンドーひであき ものまねアンドロイド

観客投票2位だったというのも意外だったんだけど、
この場でも結構ウケていて、見事最終決戦進出。
新鮮さと技術がうまく化学反応した感じでしょうか。
ただこの手のネタは構成とかそういう問題じゃないから
評価の土俵には乗せにくいですね。

12.雷ジャクソン高本 自衛隊

自衛隊内部の暴露というか、それを茶化すネタだけど、
暴露の内容の危険度が本人と観客で認識が違う部分があって、
そこががっちりハマらなかった部分でしょうね。
そして最後「話を盛る」っていうオチをやってしまったがために
結局ネタの真偽のほどがより曖昧になってしまって、
ちょっと冷めてしまいました。
     
リアルタイムでは特に評価せずに見ていたんですが、
評価していたらどうだったのか、このブロックが一番難しいですね。
なんだかんだでキンタロー。2、アンドー1にしてたと思うから、
あんなにアンドーひであきがダントツになるとは予想外でした。
アンドーひであきが最終決戦進出。
  

最終決戦

A.三浦マイルド 交通警備員の西岡さんの言葉

ネタを変えてきたので心配だったけど、
1本目を越えるネタで見事優勝を勝ち取りました。
別にこのネタってフリップネタにすることもできたんだと思うけど
あえてそれをしなかったことが勝因でしょうか。
ただあの微妙にヘソが見えていたのがずっと気になって
100%ネタに集中できませんでした・・・。
「市民税払ったことねーー」のかぶせはお見事。

B.ヒューマン中村 しりとりで言い返す

1本目が良すぎましたよね。
2本目も決して悪くないんだけど、
全部単打で点数に結びつかなかった感じ。
三浦マイルドよりヒットの数では勝っていたけど
向こうは長打が多かった。
さすがに来年4年連続は厳しいと思うけど、頑張って欲しい。

C.アンドーひであき チャップリン

笑いとはかけ離れたパントマイム芸でしたね。
基本的にはこれがこの人のやりたいことなんじゃないのかなぁ。
パントマイムでチャップリンというストレートは、
1本目が革新的なネタだっただけに、期待はずれでした。
     
アンドーひであきはこの時点でなし。
三浦マイルドとヒューマンの接戦かと思ったけど、
予想に反して三浦マイルドが満票で優勝。
1票くらいヒューマンに入ってもいいと思ったけど、
これにより2位が2人という結果になったようで、
明らかに3位だったアンドーひであきは、
たなぼた的にR−1準優勝という肩書きを
手にすることができました。
この3人で今後見る機会が増えるのは
何気にアンドーひであきかもしれませんね。
なんかたけしの番組とかに呼ばれそう。
   
ということで三浦マイルドの優勝で幕を閉じた今大会。
今後決勝に残った3人、そして田上よしえに幸あることを願って。
   
過去のR-1情報は『お笑いなぐり書き』より「R-1ぐらんぷり」でご覧ください。